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第八話 蔵の奥の花嫁衣装

Author: 天咲琴乃
last update publish date: 2026-09-24 17:45:14

「……眠い」

翌朝。

ことねぇは朝食の席で、盛大なあくびをした。

「昨日、何時に寝たの?」

イズミが尋ねる。

「分かんない」

「また夜更かし?」

「ちょっとお喋りしてた」

ことのが箸を止めた。

「誰と?」

「雷様」

「…………」

「…………」

ことのは味噌汁を一口飲んだ。

「友達できてよかったね」

「その言い方やめて!」

イズミは困ったように笑った。

「昨日の声の人?」

「そう! 名前は教えてくれないんだけどね」

「何を話したの?」

「えーっと……」

ことねぇは少し考えた。

昨夜のことを思い出す。

怖かった気持ち。

雷様の言葉。

それから、何度も名前を呼んで遊んだこと。

「……内緒!」

ことのが顔を上げた。

「何で?」

「何でも!」

「怪しい」

「怪しくない!」

イズミが微笑んだ。

「仲良くなれたのね」

「まあね!」

ことねぇは得意げに胸を張った。

その瞬間。

パチッ。

箸の先から、小さな火花が散った。

「いたっ!」

ことねぇが手を引っ込める。

ことのは冷静に言った。

「静電気の友達もできたね」

「いらない!」

イズミが笑いを堪えていると、廊下から祖母の声がした。

「三人とも、食べ終
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